電気自動車(EV)という新たな産業創出の視点から、EVの普及促進、啓発活動、また電気自動車がもたらす新しい未来環境を提言、整備することを目的に電気自動車普及協議会が6月29日に発足した。 協議会では、EV関連の各種団体をネットワークでつなぎ情報を共有していくとのこと。現在個々に運営されている既存ガソリン車の電動化活動等を支援するとともに、EV事業への参入を促進するとしている。また、EVの広報宣伝や政策提言をすることによって、EVの社会基盤を整備するとのことだ。 会長にベネッセホールディングス取締役会長である福武總一郎氏、代表幹事にゼロスポーツ代表取締役社長である中島徳至氏、幹事にタジマモーターコーポレーション代表取締役会長である田嶋伸博氏、およびナノオプトニクス・エナジー代表取締役社長である藤原洋氏がそれぞれ就任する。 今後は、情報共有、規格の提唱・標準化の推進、技術教育、政策提言、実証実
サイボウズは、1997年に3人で立ち上げた会社ですが、この3人には共通点があります。それは、3人とも血液型がA型だということです。そう言えば、3人とも細かいことが気になるタイプかも知れません。血液型で性格を決めつけることには感心しませんが、今から思うと、この3人は価値観がよく似ていたのだと思います。 例えば、「大きなチャレンジをしたいこと」や「寝食を忘れて働くことをいとわないこと」、「給料がなくても、夢があれば貧乏生活に耐えられること」です。これは、3人とも同じ価値観でした。ゼロから起業し、事業を大きく育てるということは簡単なことではありません。まず、事業が安定軌道に乗るまでは、自分の生活を犠牲にしていく覚悟がなければなりません。創業者の3人は、これらの共通点をもっていたおかげで、サイボウズをスムーズに立ち上げることができたのだと思います。 しかし、社員を増やしていくにつれ、この共通点は薄
前編より続く ライフ・レコーダー専用端末の進化の方向性である高機能化や小型化については,冒頭で示した日立製作所の端末に,その一端が垣間見える(図7)。この端末は3軸加速度センサのほかに,温度センサや脈波センサを搭載しており,各センサがそれぞれ個別の情報(動き,皮膚温度,脈拍)を計測し続ける。無線機能も搭載している。データの送信は近距離無線規格ZigBee(IEEE802.15.4)を使い,パソコンとUSB接続した無線基地局を介してパソコンに無線送信する。 こうした高機能化を進めるに当たり,大きな課題の一つになりそうなのが消費電力である。24時間連続してデータを測定し続けるため,できるだけ電力を消費しないような工夫が不可欠になってくる。そこで日立製作所は,消費電力を低減するため,ms単位でセンシングとスタンバイを繰り返す駆動方法などを採用した。この駆動方法を採用しない従来機と比べて,消費電流
学問の神様や縁結びの神様など、日本国内にはさまざまな神様をまつった神社がある。では電気通信の神様をご存じだろうか?「電電宮」という神社が京都にあるのだ。 電電宮は、「十三参り」で有名な「虚空蔵法輪寺」の境内にある比較的小さな社殿の神社で、そこには「電電明神」がまつられている。立て看板の説明によると、電電明神は古来、電電陰陽融合光源の徳を祖とした鎮守としてあがめられてきたという。いわば雷や稲妻の神様のことで、今日でいう電気・電波の神様であると説明されている。 ただし、昔あった電電宮は幕末の戦火で消失してしまったという。現在の社殿は、1969年(昭和44年)に電気・電波関連業界の発展と繁栄を祈願する趣旨から再建されたものである。後に結成された「電電宮護持会」の会員には、パナソニックやNHK大阪放送局、NTT西日本、KDDI、ソフトバンクテレコムなど数多くの電気通信・放送関連企業が名を連ねている
先日,脳計測技術に関する取材(詳細は5月3日号,特集に掲載)の中で,「Neuromyths(ニューロ神話,神経神話)」なるものを聞きました。 「人間には,左脳型の人と右脳型の人がいる」「脳の機能は3歳までの幼少期が最も柔らかい」「この期間が,その後の脳の発達に決定的な影響を与える」などなど――。 Neuromythsというのは,脳の働きや機能に関して世界的に流布しているこれらの俗説や偏見をOECD(経済協力開発機構)が2007年にまとめたもので,neuro(神経)とmyth(神話)の造語です。さも定説かのように受け止められている脳の話の多くが実は根拠のない思い込みであり,惑わされることのないように,との内容です(OECDの報告書のサイト,Google Booksでの公開ページ)。 取り上げられているNeuromythsとしては,上記のほかにも, ・「刺激の多い環境こそが,脳の学習機能を高め
コンテンツ産業とキャラクタービジネス 2010年5月25日 経済・ビジネスカルチャーメディア コメント: トラックバック (0) フィード経済・ビジネスカルチャーメディア (これまでの 小田切博の「キャラクターのランドスケープ」はこちら) 最近、1月に出した新書について何人かのひとと話をする機会があり「いまいち話が通じてない感じだな」と思ったポイントがいくつかあった。もちろん基本的には自分の筆力の問題なのだが、ある程度はマスコミやネットにおける用語の用法の混乱の影響があるのではないかと思う。 私見ではその「用法が混乱している」と思われる用語の最たるものは「コンテンツ産業」という言葉である。 この言葉についてはここでも以前からその成り立ちや用法について何度か触れてきたが、経済産業省監修で毎年出されている『デジタルコンテンツ白書』によれば、「コンテンツ産業」とは「映像/音楽・音声/ゲーム/図書
新しいコンテンツを開発する上で、出版業界から最も熱い視線を浴びているのが、4月3日に米国で発売されたiPadであることは言うまでもない。ただし一般消費者の間では、この新型端末がそもそも、どんな用途に使えるものかが、いまだ判然としないようだ。 →新型デバイスが切り開くメディアとコンテンツ産業の未来(前編) どのようなコンテンツ(ソフト)になるのか iPad発売の当日、New York Timesをはじめとする米著名紙は、例によってApple Storeの前で待ち行列を作る人たちにインタビューしているが、そこでは「たとえAppleが新しい洗濯機や下着を発売したとしても、自分はそれを買う」といった類の答えが目立つ。iPadは発売から速くも100万台以上を販売しており、少なくとも当面はブランドロイヤリティが高いファンに支えられることになるだろう。今後、より広範囲の消費者層に受け入れられるためには、
低炭素社会の実現を目指す上で、化石燃料に代わる新エネルギーの開発が急務となっている。新エネルギーというと、誰もが太陽光発電を真っ先に思い浮かべるだろうが、四方を海に囲まれた日本においては、波の上下運動を利用した波力発電などの海洋再生可能エネルギーが、有望ということはあまり知られていない。 海外では、既に実用化段階にあるといわれる波力発電も、わが国では「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法(新エネ法)」で定める、開発すべき新エネルギーのリストには入っていない。そのため、十分な国の支援が受けられず、諸外国に遅れを取っているのが実情だ。しかし、今年に入り国内でも、波力発電の実用化に向けた動きが目立ってきた。 3月30日、東京都が呼びかけて発足した有識者と民間事業者の会議、波力発電検討会(委員長・荒川忠一東京大学教授)は「波力発電検討会報告書」を発表、そのなかで「日本の排他的経済水域(EEZ
サーバー仮想化において、最新のハードウエアを利用すれば「計算性能」の劣化を気にする必要がないことを前回述べた。今回は、「I/O性能」の観点からサーバー仮想化の性能問題を考えてみたい。特に、最近増えてきたデータベースサーバーを仮想化するケースについてポイントを説明していこう。 宮原 徹 日本仮想化技術 1台の物理サーバーがマルチコアCPU、大容量メモリー、さらに10Gbpsのネットワークが使えるのであれば、その上に構築する仮想化環境は、かなり潤沢なリソースを利用できるといえる。 だが、性能面で悩みどころがあるとすれば、それはストレージだろう。昨年ぐらいから、OracleやSQL Server、MySQL、PostgreSQLといったデータベースを仮想化環境で動かす事例が増えてきた。特にそのようなケースで、ストレージのI/Oがボトルネックになる傾向がある。 従来のデータベースサーバーは1台のマ
もっと見るつくば発信の最新ニュース(日付は掲載日) (2024年8月24日)謎の多いアオウミウシを卵から成体まで実験室で育てる:筑波大学(2024年8月17日)都市化により花が咲かなくなることを発見:国立環境研究所ほか(2024年8月16日)病原性の糖鎖をつくるアノマー反転型糖転移反応を発見:東京理科大学/農業・食品産業技術総合研究機構ほか(2024年8月12日)光触媒による水分解の電極表面反応を直接観察:高エネルギー加速器研究機構(2024年8月12日)自分らしさの発揮:筑波大学(2024年8月02日)徹夜後の深い眠りのナゾ:東京大学/理化学研究所ほか(2024年8月02日)無限に流れるデータをリアルタイムに圧縮・復元可能に:筑波大学ほか
米Google Inc.が2010年5月19〜20日に米国サンフランシスコで開催した開発者会議「Google I/O」に関して,4本のニュースをTech-On!に書きました。これを見て,私が米国に出張に行って書いたと思った人がいるかもしれません。しかし,実は米国には行っていません。同社の動画サービス「YouTube」のGoogle I/O公式ページで行われた基調講演の生中継を日本から見て,記事を書きました。 「現地に行かなくてもニュースは書ける」と言うつもりは毛頭ありません。米国在住の記者が他の発表会に参加する都合で,やむを得ず日本からフォローすることになったのです。今回のGoogle I/Oは,同社が開発したテレビのプラットフォーム「Google TV」(Tech-On!の関連記事)をはじめ,Androidの新版「Android 2.2」(Tech-On!の関連記事),オープンな動画フォ
door to door 「人生の新たな扉を開けた挑戦者たち」に迫ります。一歩を踏み出す不安とどう向き合い、葛藤をどう乗り越えたのでしょうか。そして、彼女が扉を開けた理由はーー。 NEW 21回/全16回 キャリア 2024.02.26
前の記事 入国時にポルノ所持申告を義務づけ:豪州 長く愛される、「完璧に近い車」11選:画像ギャラリー 次の記事 「リッチな人」の対外関係の鍵は「多様性」:研究結果 2010年5月25日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィードサイエンス・テクノロジー Casey Johnston 画像は韓国の携帯電話(2006年)。Wikimediaより 社会経済的な意味での幸福は、仕事に励んだり、良い大学に行くことよりも、どれだけ多様な人々の連絡先を知っているかで決まるのかもしれない。 先ごろ『Science』誌に発表された論文によると、多様な人々と関係を築くことが、金銭的成功をもたらす少なくとも1つの要因になっている可能性があるようだ。この研究は、イギリスの通信網から収集したデータと、経済的豊かさの指標を組み合わせて分析したものだ。 社会的ネットワークと職業的成功の関連
働くこと,仕事をすることの意味とは何でしょうか? 経済的に自立するため,自分を磨くため,社会に貢献するため,自己実現のため……。その答えは,きっと人によって様々でしょう。 社会に出て仕事をするようになると,目先の仕事に追われて本当にやりたいことができなかったり,社会の理不尽を目の当たりにしたりして,「いったい自分は何のために働いているのか?」と思い悩むことも少なくありません。そんなときに,「働くことの意味」に対する答えを自分で持っていると,前に進むキッカケになってくれることがあります。 「働くことの意味とは?」と聞かれても,ピンと来ない学生の皆さんもいらっしゃるかもしれません。答えは一つではありません。きっと,皆さん一人ひとりが考えたりいろんな体験をしたりしていく中で,見つけ出していくものだと思います。 今回のコラムでは,この「働くことの意味」を考えさせてくれる,ある会社の話を紹介します。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く