電子書籍は本当に採算性のあるビジネスなのかをコンテンツプロバイダーが暗中模索する中、ACCESSが発表した電子出版プラットフォーム「ACCESS Digital Publishing Ecosystem」が、既存の電子出版とは何が異なるのか、そしてその差異は今後の電子書籍ビジネスで重要な要素なのかを考える。 「電子書籍元年」と呼ばれた2010年。iPadに代表されるタブレット端末やスマートフォンの急速な普及と、それに併せるようにさまざまなプレイヤーによって電子書籍ストアがサービスとして立ち上がったことで、電子書籍の認知度は飛躍的に向上した。 2011年に入ると、紙の刊行物と比較すればまだ絶対数は小さいが、小説、ライトノベル、コミック、雑誌など多様な出版物の電子化も進みつつあり、コンテンツの供給も進んでいる。また、複数の調査機関も同市場の成長率を総じてポジティブに評価しており、順風満帆なよう