人間の皮膚は3層構造になっている。いちばん上の、私たちが目にする層が〈表皮〉。その下が、毛細血管、汗腺、毛嚢などがある〈真皮〉。そして最下層が、主に脂肪、そして血管や神経が走る〈皮下組織〉だ。真皮か皮下組織の血管が破れ、血液がその周囲の組織に流れだすとアザになる。 ふと気づくと脚に大きい青アザがある。「何これ、いつできたんだろう?」と不思議になった経験はないだろうか。私はある。これまで私が出会った全ての女性も「ある」と答えた。 「知らず知らずのうちにできてるんですよね」。そう語るのはロサンゼルスでスタンドアップ・コメディアンとして活動するメリンダ・カシュナー(Melinda Kashner)だ。「アザを見つけられたボスに、『家庭で何か問題でも?』と訊かれたこともあるくらいです」 カシュナーの身体には、少なくとも、常にひとつは打ちどころ不明の青アザがある。「脚だったり腕だったり…。もっぱら手