知っておきたい官公庁の業界ルール――政府調達にかかわるガイドライン 冒頭でふれた「効率的な情報システムの調達を目指す政策」に関連し、官公庁における情報システムの現場で不可欠な、政府調達にかかわるガイドラインについて、もう少し詳しく紹介したいと思います。 ●情報システムに係る政府調達の基本指針 2007年3月、自由で公正な競争の促進および調達手続きの透明性・公平性のより一層の確保を目指した「情報システムに係る政府調達の基本指針」が発表されました。ここでは、当指針の大きなポイントとして、(1)分離・分割調達、(2)入札制限を取り上げます。 (1)分離・分割調達 これは、設計・開発が5億円以上の大規模システムについて、一括調達は行わず、ハードウェアとソフトウェア、共通基盤システムと個別機能システム、設計・開発と運用・保守、をそれぞれ分離して調達することにより、競争の活性化による価格低下、システム
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