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ブックマーク / agora-web.jp (7)

  • トヨタ車大量リコールに見る日米の政策スタンスの差と、軋み始めた日本の製造業    藤井 まり子

    藤井 まり子 アメリカでは、オバマ大統領が1月27日の一般教書演説をしました。 オバマの一般教書演説では、その大半が国内の経済問題に費やされていました。今のアメリカの最大の問題が、「雇用の創出にあること」が改めて明確に打ち出されました。 オバマ演説で注目すべきは、「大幅なドル安を背景にして、製造業を中心にした輸出産業の振興、とくに中小零細企業の振興」を打ち出したことです。 オバマの一般教書が発表された直後に、日トヨタ自動車がアメリカ国内で大量のリコールを受けたことは、来ならば、もっと「違う角度」で注意すべきなのです。 トヨタ車のリコールは、数百万台規模の致命的なものでした。 これは、何を意味するのか? アメリカは、今現在の大幅な円安を背景にして、フォード・GMをはじめとする自国内の製造業の復活、とくに輸出産業の大復活を、官民を挙げて、なりふり構わず、野心満々で狙っているということなの

    トヨタ車大量リコールに見る日米の政策スタンスの差と、軋み始めた日本の製造業    藤井 まり子
  • ゲリラに弱かった瀬島参謀の思い出 - 北村隆司

    では、今から35年前に書かれた山崎豊子さんの「不毛地帯」のTVドラマが今ブレークしていて、特に若い世代の視聴者に人気が高いと聞かされました。主人公の壱岐正中佐のモデルとされる瀬島龍三氏は、私の伊藤忠時代の雲上人とは言え、直接接触があった方だけに、多いに関心を持ちました。 「不毛地帯」では伊藤忠社内の権力闘争がすさまじく描かれているようですが、どうも現実とは相当違っているようです。私は下々の社員でしたからあまり良く分かりませんでしたが、上層部に近かった私の元同僚は、下記の様に語っていました。 「当時の伊藤忠で、秘かに『N-S戦争』と呼ばれた確執があったのは事実だ。Sは瀬島副社長(当時)、Nは、TVに敵役で出てくる里井専務のモデルと目される機械部門担当の副社長のことだ。しかし、この両者の対立は、主として『現場主義』の考え方と『参謀主導』の考え方の相違から来るものだった。」 「TVでは壱岐さ

    ゲリラに弱かった瀬島参謀の思い出 - 北村隆司
  • 自民党が解党しないと日本は変わらない - 池田信夫

    自民党から、櫛の歯が欠けるように議員が次々とやめてゆく。田村耕太郎参院議員に続いて、長谷川大紋参院議員も離党届を出した。こういう風景は、16年前にも見たことがある。細川内閣ができたとき、「自民党では改革ができない」などという理由をつけて、30人以上が自民党から連立与党に移った。そんな理由は、誰も信じていない。「次の選挙は自民党では闘えない」というのが動機で、理由はあとからつけただけだ。 今回も、離党したのが2人とも参院議員であることが、その理由を物語っている。自民党の存在意義は「与党である」という以外になかったので、野党に転落したら何の価値もない。彼らのスキルは業界と官僚機構との利害調整しかないので、調整すべき利害がなくなると、理念も戦略もない老人集団にすぎない。 自民党の政権構想会議では、政治理念として「小さな政府」を掲げるべきだという意見が多かったが、15日にまとまった第2次勧告では、

    自民党が解党しないと日本は変わらない - 池田信夫
  • 「高福祉・低負担」の幻想 - 池田信夫

    きょう麻生首相が自民党のマニフェストを発表します。その骨子は民主党とのバラマキ合戦の様相を呈してきましたが、少し争点も見えてきました。それは自民党が中福祉・中負担という言葉を明記し、民主党の高福祉・高負担路線を批判していることです。これは重要な論点で、民主党の主張する「高福祉・低負担」などという幻想より正直なアジェンダ設定です。 1980年代以降、先進国の政策はサッチャー・レーガン以来の「低福祉・低負担」の小さな政府か従来の大きな政府か、という問題を争点とし、2大政党もこの問題を争ってきました。ところが日では、小泉政権が一時、小さな政府を打ち出した以外は、与野党ともに大きな政府志向で、国民に質的な選択肢が与えられていません。麻生首相も小泉政権以来の「市場原理主義」はとらないと明言しました。つまり日には、小さな政府をめざす政党はないわけです。 高負担か低負担かという問題は、言葉を変える

    「高福祉・低負担」の幻想 - 池田信夫
  • 堀江貴文の強さと失った石 - 渡部薫

    昨日のアゴラ起業塾はホリエモンこと堀江貴文氏の講演でした。あのライブドア事件(2006年1月)から約3年半ぶりに公の場でいろいろな話をしてくれました。昨日会場にいた人は堀江氏から学ぶことは多かったのではないかと思います。 堀江氏はとても率直な話をしてくれたと思います。ベンチャー企業の心がけについて、そして今私たちが暮らしている社会にある非常に危うい法との触れ合いについて語ってくれました。 堀江氏は以前から自分が関わっている事に関して警告を発していました。例えば2005年ごろは株式市場について、「きちんと証券市場を知って対応しなければ外国の証券会社にいいようにやられますよ」とか。 そして今堀江氏が熱心に警告してくれているのが一般市民に対する法との付き合い方です。普通の生活をしている人にとっても、結局のところ法に触れる触れないはお上の判断加減一つでどうにでもなるという仕組みに問題があると。そう

    堀江貴文の強さと失った石 - 渡部薫
  • チャンスは掴みに来るものだけに訪れる - 渡部薫

    マイケル・ジャクソンのその突然の死は、残された映像によって世界中で改めてマイケルの偉大さを知らしめています。スカパーではずっとマイケルの追悼番組を放送しているし、YouTubeには無数の動画が上がっています。 見た人も多いと思いますが、CNNでは死の24時間前のリハーサル映像が放送されました。 Michael Jackson Rehearsal Footage – This Is It – 2009 その元気な姿とパフォーマンスからは、すぐそこに彼の死が迫っているようには見えません。そしてもう一つ注目すべきはマイケルと一緒にツアーで踊るはずだったダンサーたちです。 Michael Jackson This Is It Tour Rehearsals & Auditions 2009 彼らの悲しみとショックはとても大きいでしょう。何千人ものオーディションの中から選ばれた彼らにとってツアーは最

    チャンスは掴みに来るものだけに訪れる - 渡部薫
  • 日本語破壊協会と化したNHK - 北村隆司

    数百万部を売りつくし,未曾有のベストセラーとなった「国家の品格」の著者、藤原教授は、「日は世界で唯一の『情緒と形の文明』である。国際化と言う名のアメリカ化に踊らされてきた日人は、この誇るべき『国柄』を長らく忘れてきた。『論理』と『合理性』頼みの『改革』では、社会の荒廃をい止める事は出来ない。今日に必要なのは、論理よりも情緒、英語より国語、民主主義よりも武士道精神である」と主張されました。教授は米国滞在時代相当の侮辱を受けたと見え、西洋と東洋を無理やり対立軸に取り上げて片方を排斥する主張は、数学者とは思えない感情論で感心しませんが、情緒豊かな日語と自国語を大切にしたいというところだけは大賛成です。 しかし、それよりも、私は、同じ数学者でも、文化勲章を始め内外の幾多の賞を受賞された岡潔博士の国語愛着論に惹きつけられるものがあります。先生は起床するとすぐ自分の精神状態を分析し、高揚して

    日本語破壊協会と化したNHK - 北村隆司
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