【ワシントン=山本秀也】米軍事専門紙「空軍タイムズ」(電子版)によると、シュワルツ空軍参謀長は国防総省のオライリー・ミサイル防衛局長に書簡を送り、弾道ミサイルの迎撃に空軍戦闘機を利用する構想について検討を求めた。新型や改良型の空対空ミサイルで迎撃を図る構想で、利用する戦闘機には航空自衛隊の主力戦闘機であるF15や、輸出モデルとして開発中のF35などが挙げられている。 ミサイル防衛(MD)に戦闘機を利用する構想は、迎撃能力への疑問や敵側に撃墜されるリスクがネックとなり、これまで米軍内での研究が進んでいなかった。シュワルツ参謀長は、2020年の欧州における有事を想定した演習を研究した結果として、航空機をベースとした弾道ミサイルの迎撃システムに「空軍戦闘機の活用が適切」との結論を得たとしている。 今回の書簡は、従来の弾道ミサイルの上昇段階を狙う迎撃構想のほか、弾頭が大気圏外にある中間段階での迎撃