電源の入らない携帯電話がつながる日はあるか~渋谷・ホームレス女性殺害 「いのちの分断」が進む社会で必要なのは想像する力、共感する力、そして連想する力 奥田知志 NPO法人抱樸理事長、東八幡キリスト教会牧師 彼女のことを考えている。当然、会ったことはない。 居場所はなく、バス停で休んでいた。そして、いきなり殴り殺された。付近の住民は「小柄でおかっぱ頭」だったという。64歳。 どんな人だったのだろう。どこで生まれ、どんな人生を歩んできたのだろう。なぜ、あの場所にいたのだろう。報道では今年の2月まで渋谷区のスーパーで働いていたという。なぜ、仕事と住まいを失ったのだろう。コロナの影響か。 何もわからない。しかし、私たちは想像することができる。できる限りの「想像力」をもって彼女のことを考える。それが残された者の「宿題」あるいは「義務」なのだ。 薄れていく意識の中で何を考えたのか 16日午前5時、東京
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