観光庁は昨年7月、産官学の関係者で構成する「若者旅行振興研究会」を発足した。2010年7月から2011年6月までの第一期若者旅行振興研究会では、旅行業界が若者に対し適切な商品提供をしていないのではないかという仮説に基づき、ボランティア・ツーリズムやキャラクター・ツーリズム、フラッシュ・マーケティングによる商品販売などが検証された。その結果、若者に訴求する商品造りには「旅の目的の明確化」が不可欠で、適切な商品提供をすることで需要につながることや、「ICT(情報通信技術)ツールの活用」で旅行自体に興味がなかった層を取り込み、旅行の誘発がねらえることが発表された。 11月18日にスタートした第二期の「若者旅行振興研究会」では、若者のなかでも1年間で一度も旅行に行かない「ゼロ回層」など、旅行回数が少ない若者に焦点をあてた取り組みや議論を行なう。第1回の今回は幅広い観点で問題提起がされ、その内容は多