離婚家庭、同性カップル、非配偶者間人工授精(AID)など生殖医療で生まれた子…。父親と母親と子どもの組み合わせが「ふつう」だった時代は終わり、現代の家族の形は「多様化」しています。では、それで生まれ育った子どもの気持ちはどうでしょうか?大人たちは、どれだけ子どもの気持ちをわかっているでしょうか。この連載ではそうした「子ども側の気持ち」を取材し、考えていきます。
取材申し込みフォームから連絡をくれたのは、20代の田嶋架純さん(仮名)。架純さんの父親は、彼女が高校生のときに殺人と覚せい剤使用により逮捕され、いまも刑務所で服役中です。メッセージからは彼女の迷いや苦しさが、輪郭をもって伝わってきました。 待ち合わせたのは、7月の休日、都内のデパートのカフェでした。新型コロナの緊急事態宣言が出てからはオンラインの取材が続き、外出が久しぶりだったためか、目に入るものがどこか生々しく感じられます。蒸し暑いテラス席でコーヒーを飲み、ちょっと一息ついた頃、まっすぐな瞳をした架純さんが現れました。 薬物中毒者の娘である自分も、人間ではないのか 架純さんが5歳のとき、両親は離婚しました。父親は仕事柄、遠くへ行くことが多く、また「遊び人だった」こともあり、もともと家にはあまりいませんでした。 架純さんたちが住んでいたのは、父方の祖父母の持ち家の1つでした。会社を起こして
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕
・確実性の高い避妊法の選択肢が狭く、きちんと広まっていない ・人工妊娠中絶は年間16万件実施され、未成年だけでも一日37件という数(文献1) ・緊急避妊薬が病院での処方に制限されており入手しにくい ・多くの先進国で60%以上の接種率であるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種率がわずか0.6%(文献2) ・代表的な性感染症であるクラミジアの患者数が年々増加している(文献3) これらは全て日本の現状です。 日本は、医療や公衆衛生において全体としては非常に高いレベルであり、世界各国から注目されている項目も多数あることは事実です。 一方で、こうした「女性の性と健康」という視点でみると、先進国とは言い難い状況が今も存在していると言えるでしょう。 これらの課題に対して個別の対策を講じることももちろん大切です。 それは、今この瞬間にも困っている女性の不安や苦痛を最小限にするために必要不可欠です
ネットを見ていると、「極端な人」に高頻度で出会う。「コイツ頭おかしいだろ」「○○は人間の最下層だ」――。このような罵詈雑言は、わざわざ探そうと思わなくても、否応なしに目に入ってくることがある。 ネット上に誹謗中傷や批判あふれる現象―ネット炎上―は、年間1200件程度発生している(デジタル・クライシス総合研究所調べ)。1年は365日しかないので、1日あたり3回以上、どこかで誰かが「燃えている」のが現実といえる。 最近世間をにぎわせている新型コロナウイルスも、この不寛容さを加速させる。ひとたび感染が報じられれば、あたかも感染者が罪人かのようにバッシングされる。SNSや掲示板では、感染者やその家族の個人情報を拡散され、熾烈な誹謗中傷攻撃が始まる。4月の炎上件数は、前年同月比でなんと3.4倍に増加した。 「自粛警察」という言葉を聞いたことのある人も多いだろう。自粛警察とは、緊急事態宣言の下で外出や
築地で働いていたころ。「観光客の人がいっぱいいて、女の子に『ターレー乗ってく?』と言って断られたことなかったもん(笑)」 撮影/古賀大郎 日大の写真学科の学生だったころ。「大学1年生のとき、バイクで事故ってひざの下を割ったことがあるんです。当時は保険証がなくて、自分で10針ほど縫いました」 暴力団相手に体当たりの取材を重ねて約30年。監禁や襲撃などを経験してもなお、裏社会に斬り込み、誰もが忌避する世界のトビラを開け続けてきた。銃で撃たれたあの日から、「暴力」を追い続ける男を突き動かしてきたものとは──。 魚を食べたら密漁の共犯? 今年もサンマが高い。それでも、醤油(しょうゆ)を垂らした大根といただく脂の乗ったサンマは、この季節には欠かせない旬(しゅん)の味覚だ。しかし、誰もが口にする魚がヤクザの密漁で捕獲されたものだとしたら──? 暴力団による海産物の密漁や密流通が横行している。つまり、知
テレビがこぞって取り上げる「東大生」 「東大なんかに入るもんじゃないよね」 チャーハンを頰張りながら、僕と同じ東大卒の友人が言った。僕はといえば、口に入れた餃子が思ったよりも熱かったため、慌ててビールで口のなかを冷やしているところだった。 もとよりこちらの返事を期待していたわけではなかったのか、彼は独り言のように「こいつらバカだよね、東大なんかに入って」と続けた。 東京大学の本郷キャンパスからほど近い場所にある中華居酒屋・福錦。その天井近くに備え付けられた大型テレビの画面には、東大生を主役にしたバラエティー番組が映し出されていた。 どうやら友人はこれを眺めていたらしい。店から歩いて行ける距離にある「赤門」がVTRで流れ、スタジオのひな壇に並べられた若い東大生たちが明石家さんまにいじられて苦笑いをしている――。 テレビでは、東大と東大生を面白おかしく演出した番組がいくつも放送されている。それ
CBCによると、ケベック州ラヴァルの私立高校に通う男子生徒ジュゼッペ・コセンティーノさんは、モントリオールのサウスショアの、スカートを履く男子生徒のSNSの投稿を見て、自分たちのクラスでも、何か行動を起こそうと計画したという。
11月1日に行われる、大阪都構想の是非を大阪市民に問う2度目の住民投票。大阪府市両議会での議論を経て、内容は5年前の前回から修正が加えられている。改めて都構想とはどういうものなのか、Q&A形式で紹介する。 --大阪都構想にはどんな目的があるの? 「政令指定都市である大阪市は大阪府に匹敵する強い権限を持っている。大阪市を中核市並みの権限を持つ4特別区に再編し、府と仕事の役割分担をして、仕事が重なり合う『二重行政』を制度的に解消することが目的だ。公選の特別区長に権限を与え、特別区が住民に身近なサービスに専念することで地域ニーズに応じた行政を行うことを目指している」 --二重行政とは具体的にどんなものなの? 「高速道路の整備や観光振興、都市計画、産業振興といった広域行政はこれまで府と市がともに担っており、『府市合わせ(不幸せ)』とも揶揄(やゆ)された。現在は大阪維新の会の2人が府市でトップを占め
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く