宮内庁は、平成23年2月7日、学術研究のために応神天皇(おうじん・てんのう)御陵(ごりょう)への立入調査を許可しました。(「御陵」とは、歴代天皇が埋葬されたお墓のこと。「天皇陵(てんのう・りょう)」ともいいます) これまで皇后陵への立入調査が許可された例はありますが、天皇陵への立入調査が許可されたのは、我が国の歴史において、初めてのことです。 このことを記事にしていない大手新聞社もありましたし、記事になっていても、とても小さな扱いでした。しかし、この問題は極めて重大な問題であり、しかるべき議論が行われなくてはいけないと思います。 朝日新聞(大阪版)の記事によると、日本考古学協会など、考古・歴史16学会に立入調査が許可され、2月24日に実施されるそうです。今回、立入が許可されたのは、墳丘(ふんきゅう)(古墳の本体)を巡る濠を囲む内堤部分だけです。 宮内庁は、これまで「濠を渡るための安