パリオリンピック開会式のフィナーレを見ていた人は、セリーヌ・ディオン(Celine Dion)が熱唱した『愛の讃歌』に、きっと胸を熱くしたに違いない。 7月26日開会式、降りしきる雨の中、エッフェル塔の真ん中のステージで歌うセリーヌ・ディオン(パリオリンピック公式Instagramより) 1年か2年前に、彼女が難病と闘うために、音楽活動を休止したというニュースを聞いていたので、まさかオリンピックで歌うとは思ってもみなかった。神経疾患「スティッフパーソン症候群(SPS)」という大変な病気なので、決して病を克服したわけではないだろう。這ってでも出ようと思ったのかもしれない。オリンピックという一発勝負の舞台で、あれだけの圧倒的な声量で歌い上げるには、並々ならぬ努力をしたのだと思う。頭が下がるとともに、今後の彼女の闘病と音楽活動にエールを送りたい。 「懐かしの英語の歌を読む」というこのブログで扱う