英国のEU(欧州連合)からの離脱を掲げる英国独立党(UKIP)の次期党首選に立候補を表明していた欧州議員スティーブン・ウォルフ氏(49)が6日、仏ストラスブールの欧州議会内で倒れ、病院に搬送された。英メディアによると、同僚議員に殴られた後、意識を失ったという。 ファラージ暫定党首は声明で「党内の欧州議員の会合で口論となり、倒れた。病院に運ばれたが深刻だ」と発表した。その後、意識は回復し、本人が「検査の結果、脳内出血はない」という声明を出した。 同党は、6月の国民投票でEU離脱を主導したファラージ氏の辞任を受け、新党首に選出された欧州議員ダイアン・ジェームス氏が党内の支持を得られないとして辞退。ウォルフ氏は5日、やり直し党首選への出馬を表明した際、与党保守党への将来的な合流を示唆していた。党の路線をめぐる対立から口論になったとみられる。(ロンドン=石合力)
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