マニュアルや仕様書を読んでいると,しばしば分かりづらい表現に出くわすことがあります。そのひとつが,動詞を名詞的に使う用法。ソフトウェア界隈ではかなり多い表現です。 「動詞を名詞的に使う用法」というのは,例えば次のような表現です。 モジュールの再登録を行うには,まず既存モジュールの削除を行い,改めて追加を行います。追加ができない場合は,正常に削除が行われていない可能性があります。 よく見ますよね,こゆ文章。 「再登録」とか「削除」とか「追加」とかいった言葉は,本来動詞として使うものですけれど,上の用例ではことごとく名詞として使っています。すべて動詞にすると,こうなるはず。 どっちの方が分かりやすいでしょうか。あたしは,後者のほうが分かりやすい。どうしてかというと,動詞を名詞として使う場合も,結局「行う」のような動詞を伴うからです。「削除を行う」というとき,本来的な動詞である「削除」と,単に前