解説椅子には座ることができます。ペンは持つことができます。このように、モノに対して、私たちは何ができるのか、その可能性を「アフォーダンス」といいます。「椅子と私との間には、座るというアフォーダンスが存在する」「椅子は、私に対して座るという行為をアフォードする」といった具合に使う言葉です。 アフォーダンスは、人工物にだけ存在するものではありません。木や石などの自然物を含め、この世にある、あらゆるものに存在する性質です。上の動画では、石には「座る」というアフォーダンスが存在することが示されました。 アフォーダンスについて重要な話が二つあります。 ひとつめは、アフォーダンスとは関係性であるということ。石がポツンと地面に存在したからといって、そこにアフォーダンスはありません。人や動物が出てくることで、はじめて、その人や動物が、石に対して何が出来るのかということが決まり、アフォーダンスが生まれます。
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