24日付での辞職が決まった東京都の猪瀬直樹知事は同日午後2時ごろ、退庁した。徳洲会グループから5千万円を受け取った問題で辞職に至った経緯もあり、音楽演奏や花束贈呈などのセレモニーは行われず、3人の副知事ら幹部十数人と知事本局の職員約50人が見送った。猪瀬氏は玄関を出ると、庁舎を仰ぎ見るようにしてから頭を下げ、副知事と握手して車に乗り込んだ。副知事によると「ありがとうございました」「さようなら」などと述べたという。また、猪瀬氏は都議会各会派に「いろいろあったが辞めることにしました」とあいさつに回ったが、最大会派の自民党は訪問を拒否した。 <辞職が決まり退庁後、玄関先で庁舎を仰ぎ見る猪瀬直樹東京都知事=24日午後>