ソニーが29日発表した2015年9月中間連結決算(米国会計基準)は、税引き後利益が、1159億円(前年同期は1091億円の赤字)だった。 中間期としては5年ぶりの黒字だ。大規模リストラと利益率の高い事業への集中投資を進め、復活の兆しが見えてきた。ただ、スマートフォン事業が依然として赤字になるなど課題も残る。 本業のもうけを示す営業利益は1849億円と、前年同期の157億円の赤字から大きく改善した。売上高は0・3%減の3兆7007億円と、ほぼ横ばいだった。 スマホに使う画像センサーなどの「デバイス部門」が業績を支えた。営業利益は全体の3分の1に当たる630億円で、世界的なスマホ需要の拡大で製品の生産が追いつかない状況だ。