前回記事に続いて、2020年5月15日の衆議院内閣委員会の森雅子法務大臣と国民民主党・後藤祐一議員の質疑*を取り上げる。この質疑は約44分間に及び、後藤議員が法案に入れるべきと考える3つの基準(過去事件基準、引き継ぎ不可能基準、黒川基準)について質疑が行われた。 〈※約1時間の質疑全体を確認したい場合は、筆者のnote「【全文 文字起こし】検察庁法改正 衆議院内閣委員会2020年5月15日」を参照してください〉 この質疑全体を通して、森大臣は質問に答えずに同じ原稿を読み続け、委員長(自民党・松本文明議員)はそれを全く注意しないため、質疑が成り立たない場面が目立った。特に終盤の約10分間、3つ目の黒川基準が問われた際にそれが顕著になり、質疑が止まる場面が度々あった。そこで本記事では、この5月15日の衆議院内閣委員会における国民民主党・後藤祐一議員と森雅子法務大臣の終盤の約10分間の質疑をノー