先日のオフで新井輝のライトノベル『ROOM NO.1301』についての話が出ました。いやー、なつかしいですね、『ROOM NO.1301』。
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中二病といえば異能、異能といえばバトルという常識を覆すのが、この『異能バトルは日常系の中で』。ある日、突然異能を得た主人公たち。世界の命運を賭けた異能者たちとの闘争の日々が始まる……かと思えば、いつまで経っても何も起こらず。平凡な日常の中で異能を無駄使いする少年少女のドタバタを描いた日常系ラブコメディだ。 中二病である主人公・安藤寿来の異能は、禍々しき黒い炎。だが、見た目の派手さに比べ、その熱さはぬるま湯程度の見かけ倒し。しかし、彼以外のヒロインたちが得た異能は、スケールが違った。五大元素を操り、時を停め、万物を創造し、全てを無に帰す、まさに神の御技だった。そんな最強にして万能の異能を授かりながら、力を持て余し、暇つぶしに異能を使って遊びつくす光景が勿体無いやら、贅沢やらで楽しそうなのである。 キャラ同士の掛け合いには、古今東西のマンガやアニメの中二病ネタが満ち溢れている。サブカルに詳しい
ラノベを読むのは、存在しなかった青春を味わうため。 「いいおもい」なんて、なかった。劣等感と自己嫌悪に苛まれ、鬱屈した日々が終わることを、ひたすら望んでいた。苦くて痛々しいわたしの恋を、甘くてしょっぱい味付けで上書き保存するために、恋物語を読むのだ(妄想だって経験だ)。 そういう意味で、東雲侑子の三部作は素晴らしい。 無気力で無関心な主人公は、まんま「わたし」だし、いつも独りで本を読んでる彼女は、あのとき好きだった“誰か”になる。照れ屋で臆病な二人の、不器用で未熟な恋に、好きなだけ投影できる。ラノベの体裁をしてラノベらしからぬリアルな設定と、文芸の王道を往く技巧的な構成に、完全に撃たれる。のめり込んで舌を巻いてキュンとなる。 彼女がある秘密(それも、現実にありそうな秘密)を抱えてて、偶然に知ってしまった主人公とのバーターから成る仮面恋愛にハラハラさせられる。どっこいわたしは(もちろん皆さん
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