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2020年9月24日のブックマーク (2件)

  • 『サイバーパンク・ブーム』の前触れ? ~第33回ファンタジア大賞を追う|ツカモト シュン

    つい先日、『サイバーパンク・ブーム』が来る事を語ったのだが、第33回ファンタジア大賞受賞作から「ファンタジー×サイバーパンク」をテーマとした作品が大賞を取ったことに私自身少し驚いてしまった。 さて、今回は受賞作をまだ読めないまでもあらすじ、選考評から今後来るであろう、『サイバーパンク・ブーム』と絡めて見ていきたいと思う。 ■大賞『剣と魔王のサイバーパンク』【富士見書房ファンタジア大賞WEBサイト 第33回ファンタジア大賞 受賞作発表!!】 第33回ファンタジア大賞、1,056の中から見事に大賞となったのが、『剣と魔王のサイバーパンク』である。タイトルはド直球だ。 公募作品の場合、長文タイトルでの説明よりもテーマが分かるタイトルが有利なのか、ここ数回の受賞作タイトルを確認しても傾向的に見て取れる。長文タイトルにしても、なろう系らしいモノとはやはり違う。 少し逸れたが、この作品のあらすじから

    『サイバーパンク・ブーム』の前触れ? ~第33回ファンタジア大賞を追う|ツカモト シュン
  • 『はめふら』だけじゃない! 様式にとらわれない「悪役令嬢もの」の世界

    女性向け小説のなかで、近年ますます盛り上がりを見せるのが、「悪役令嬢もの」と呼ばれる一連の作品だ。小説投稿サイト「小説家になろう」生まれの悪役令嬢作品は、2013年頃から商業出版が進み、人気ジャンルとして定着する。そんな悪役令嬢ものは、2020年春にTVアニメ化された「はめふら」こと『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(山口悟著、一迅社文庫アイリス)の成功により、一層注目度を増している。 このジャンルには独自のフォーマットがあり、多くの作者はその様式をなぞりながら物語を展開する。何らかの理由で死亡した主人公は、前世でプレイした乙女ゲーム世界の悪役令嬢に転生。主人公は前世の記憶を取り戻し、破滅エンドのシナリオに抗うべく、あの手この手で奮闘する。彼女の前にはゲームの攻略キャラや正ヒロインが登場し、婚約破棄や断罪イベントが発生する……というのがお決まりのパターンだ。 も

    『はめふら』だけじゃない! 様式にとらわれない「悪役令嬢もの」の世界