小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou 水上勉がデビュー後しばらく推理小説を書いてから離れるが、後に「自分の書きたいものは推理ものではない」というようなことを述べていた。新人作家がその時点での人気ジャンルでもまれて、人気を獲得してから自分の書きたいものに移行するというのは19世紀文学でも観測できる。たとえば(続 2021-03-25 22:07:01 小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou 承前)19世紀後半は『モンテ・クリスト伯』の大ヒットもあって、復讐小説が一大人気ジャンルとなっていた。ボアゴベはデビュー作『囚人大佐』第二作『大復讐』と、最初の数作は全部復讐ものばかり書いていて、その後人気を得て、探偵小説と歴史伝奇小説へとジャンルを広げている。(続 2021-03-25 22:07:16 小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikenta