ミックスフライでも幕の内弁当でも、いろいろな料理をいちどに楽しめるメニューは大歓迎。それぞれの料理が少しずつしか入ってないのが寂しいところだが、これでヒレカツも海老フライも焼き魚も卵焼きも、一食分になるくらいのボリュームだったら嬉しさはマックスまで膨れ上がる。 小説だってそう。異世界ファンタジーにSF異能力バトルにスパイアクションにスペースオペラをまとめて味わえる小説があったら、どんなに楽しいだろう。二語十による『探偵はもう、死んでいる。』シリーズがまさに、SFありミステリありのジャンルミックスぶりで大人気になっている。そして、ぶんころり作『佐々木とピーちゃん』シリーズは、『たんもし』に負けず様々なジャンルのストーリーが、それぞれ特盛サイズでたっぷりと皿に盛られたり、ぎっしりと重箱に詰められたりしている小説だ。
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