無垢材で建てられた4階建ての「睦モクヨンビル」。中に入って見上げると、木材の柱や梁がむき出しになっている=2023年12月28日、長崎県・壱岐島、石井徹撮影 日本でも、高さ44メートルの純木造ビル 防火のために4階以上の木造建築は原則禁止だったが、2000年の建築基準法改正で耐火性能を満たせば可能になった。2019年の同法改正で無垢材にも広がり、モクヨンビルも建設できるようになった。 耐震性は、建材による建築基準に違いはないが、強度に優れたCLT(直交集成板)などの木材や燃えにくい木質耐火部材が開発され、技術的に木造の高層建築が可能になった。 CLTは、繊維方向が縦の板と横の板を交互に積み重ねて接着した木材製品で、強度が均一で安定している。木質耐火部材は木材を石膏(せっこう)ボードで覆ったり、鉄骨を木材で覆ったりして燃えにくくしている。 林野庁や建設会社などでつくるウッド・チェンジ協議会の
