「ガザ人道財団」からの支援物資を運ぶパレスチナの人たち=パレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニスで2025年5月29日、ロイター イスラエルのカッツ国防相は7日、パレスチナ自治区ガザ地区南部に避難民を収容する区域を設ける準備をするよう軍に指示を出した。イスラエルは「人道都市」と称しているが、実態は強制的な収容施設に近い。ガザ住民を域外に強制移住させる拠点にもなる見込みで、実行されれば国際社会から非難が高まるのは必至だ。 一度入れば、出られない収容区域 カッツ氏によると、まずガザ地区南部に避難している約60万人の住民を、身体検査をした上で区域内に収容する。最終的には約200万人のガザ住民全員の移住を目指す。 人道支援物資の配布拠点を4カ所設けるが、一度「人道都市」に入ったら、住民は離れることを許されない。イスラム組織ハマスとの間で、60日間の停戦合意がなされるなどの条件が整えば、収容区域の整備
