なぜ「今でしょ」が流行したのか 今年の流行語大賞は、「アベノミクス?」「倍返し?」。いやいや、「今でしょ」で決まりでしょう。言い出しっぺのカリスマ講師、林修先生のメディアにおける活躍ぶりを見るとそう思います。最近は芸能プロダクションと契約したそうで、お茶の間でこのセリフを聞く機会がさらに増えることでしょう。 では、「今でしょう」の何が支持されたのでしょうか。理由はさまざまあるでしょう。中でも「いつやるの?」という問いかけに対して、「今でしょう」とズバッと結論を言い放つ簡潔明瞭さにあると私は思います。 一方、世の中には簡潔に結論を言えない人がいます。順を追って正確に説明しようとするので、話が長いのが特長です。仮に「いつやるの?」と問いかけられたら、「えー、まず受験日をゴールに設定することから始まりまして……」という話が延々と続くことでしょう。 こうした人たちの話のスタイルは、多くの職場で疎ま