東日本大震災から1年を迎えた11日、東京電力の西沢俊夫社長は福島第1原発を訪れ、「事故で社会の皆様に大変なご迷惑をおかけしている。心よりおわびします」と謝罪した。 作業服姿の西沢社長は、第1原発の免震重要棟の緊急時対策室で、午後2時46分から約1分間にわたって黙祷(もくとう)し、約200人の作業員らを前に「まだまだ長く厳しい道のりは続く。1人1人が被害者の気持ちを心に刻み、安全最優先で、難局に一致団結して取り組みたい」と訓示。さらに、「賠償について厳しい状況にあるが、被害に遭われた方の思いを受け止め、迅速、適切な賠償に最大限努めたい。事故以降、厳しい意見を多数頂いている。真摯(しんし)に受け止め、正すべきは正して参りたい」と反省の弁を述べた。 訓示は社内のテレビ会議で東京・内幸町の本店や各支店などに中継され、本店では同社幹部ら約150人が神妙に聞き入っていた。 この日、第1原発と第2