栃木・那須町の雪崩事故で、生徒たちを引率していて犠牲となった、大田原高校の毛塚優甫さん(29)の告別式が3日に営まれた。 栃木市の斎場で営まれている毛塚優甫さんの告別式には、始まる1時間ほど前から生徒たちが集まり始め、恩師との最後の別れを惜しむ姿が見られた。 ラッセル訓練の先頭班にいて亡くなった毛塚さんは、2016年に教員採用試験に合格し、初めての赴任先となった大田原高校で、剣道部と山岳部の顧問を兼任していた。 2日夜の通夜では、毛塚さんの父親が、登山経験がない息子が、ラッセル訓練の引率者として配置されたことに対して、怒りをあらわにした。 毛塚さんの父親は「正しい判断のできる人はいたのですか。責任者は、なぜ旅館にいたのですか。(息子は)生徒たちの命を守る側なんですけど、雪山経験ゼロの息子には、とてもできないことです。ただ決定されたことを一生懸命にやっていたのだろうと、わたしは思う」