日本語は、「モーラ(拍)」という、母音のみ、または子音+母音の組み合わせを音の最小単位にする言語です。対して英語は「シラブル(音節)」というものが最小単位で、こちらはモーラの構成要素二つに加えて、母音+子音、子音+母音+子音という四つの組み合わせパターンを持ちます。 このことから、英語というかインドヨーロッパ語族の言葉によく見られる、後ろに母音を持たない子音、特に語の末尾にあるそれを日本語で発音するとき、本来は存在しない母音をムリヤリ後ろに追加して「日本語化」するという傾向がありました。近代に入って間もなく、明治期、外来語が急速に日本語に取り入れられてきた時期のことです。 基本は、uを追加してウ列のカタカナにする形です。glassがガラスに、shirtがシャツになるような。 ただし例外のひとつとして、直前の母音がiまたはeで、続く子音がkのときは後ろにiを伴って「キ」にしました。cakeが