<トランプ政権の独裁的な政治手法が目立つなかで、アメリカの社会不安を反映するかのようにディストピア小説がベストセラーとなっている> 新しい大統領が誕生すると、その時代を反映したベストセラーが生まれる。 バラク・オバマが黒人として初めて大統領になったときには、彼の著作『Dreams of My Father(マイ・ドリーム)』と『The Audacity of Hope(合衆国再生 - 大いなる希望を抱いて)』、彼が参考にしたと言われるリンカーン大統領の伝記『Team of Rivals(リンカーン)』(ドリス・カーンズ グッドウィン著)がベストセラーになった。 オバマ大統領のみならず歴代の大統領は読書家として知られており、国民のお手本である大統領が読む本は必ずと言って良い程ベストセラーになる。そこで、出版社や書店は大統領の愛読書を常に注目しているのだが、トランプは本に関しても型破りの大統領
<トランプの側近中の側近、スティーブン・バノンの経済観は、「オルト・ライト・ケインズ主義」とでもいうべきものである。その特質と問題点とは> オルト・ライトすなわちもう一つの右派(Alt-right)とは、ドナルド・トランプが大方の予想を覆して米大統領選を勝利したとき、その政治的スタンスを表現するものとして、アメリカのメディア等で用いられるようになった概念である。それは政治的には、白人至上主義、反リベラル、反ポリティカル・コレクトネス、反エスタブリッシュメント等々によって特徴付けられる。そして経済的には、反移民や反貿易といった反グローバリズム傾向が顕著である。 そのオルト・ライトの政治スタンスを代表する人物とされているのが、大統領選挙ではトランプ陣営の選対本部長としてあの驚くべき勝利を導き、その後成立したトランプ政権では首席戦略官・大統領上級顧問に就任した、トランプの側近中の側近、スティーブ
いつもお世話になっております。赤祖父と申します。 「それどこ大賞」で優秀賞をいただいたことをきっかけに寄稿させていただくことになりました。よろしくお願いいたします。 akasofa.hatenablog.com アクションカメラを子供に着けてもらう 上記の記事でも触れた「子供の目線」を大人としてもっと見てみたい、という話になり、息子(3歳になりました)には今回、こんなものに挑戦してもらうことに。 アクションカメラの定番、GoProシリーズの最新世代コンパクト型モデル「GoPro HERO5 Session」。これを装着してもらって、子供の目線を大人が体感してみようという検証である。 また本体に加えて、子供が胸にGoProを装着するための純正オプション「ジュニアチェストマウント」を購入。厳密に目線の高さならヘルメットかヘッドバンドのような装着になるのだろうが、ただでさえ頭が重い子供にそれは酷
ノンフィクション作家、杉山隆男の代表作といえば「兵士シリーズ」だろう。このシリーズは国防と言う重大な任務を背負いながら、国民にあまり知られることの無かった自衛隊、とくに兵士たちの生の姿を追い続け、見事なまでにその姿を浮き彫りにしてきた。第一作の『兵士に聞け』は1996年に新潮学芸賞を受賞、同作品はこれまでに6作目まで出版されている。そして今回ついにその続編にして完結編である7作目『兵士に聞け 最終章』が出版された。 24年という長い年月で著者がインタビューした自衛隊員の数は、ゆうに千人は超えるという。さらにその家族を含めると膨大な数の自衛隊関係者と接触している事になる。これほど深く自衛隊にコミットしたノンフィクション作家は他にいないのではないだろうか。 著者は自衛隊と言う巨大な組織の断片である兵士たち一人ひとりの背景にスポットを当て、自衛隊員という匿名な存在から名前を持つ一人の人間としてそ
NHKを見ない「普通の人」に届けたい――。「ねほりんぱほりん」は攻めてない、新しくて当たり前の番組作りとは きわどいテーマを根掘り葉掘り聞く、大人の人形劇。NHK・Eテレのトーク番組「ねほりんぱほりん」がさまざまなメディアに取り上げられ、注目されています。放送のたびにTwitterでは多くの人がツイートし、最多記録は1回の放送中に約3万8千件。トレンドにも挙がるのに、視聴率は1%未満という不思議な現象が起きています。こんな現象が起きた番組の背景には「以前ほどテレビを見なくなってしまった人たち」の存在があるようです。番組の制作に関わる、ディレクターの藤江千紘さんとデスクの萩島昌平さんに聞きました。 藤江千紘さん 「ねほりんぱほりん」ディレクター 萩島昌平さん 「ねほりんぱほりん」デスク テレビを見ない人はネットユーザーではなく「普通の人」 左がMCのねほりん(山里亮太さん)、右がぱほりん(Y
かつて殺し合う関係にあったプロテスタントとカトリックが手を結び、アメリカ社会を保守化させていったが、現在、トランプ政権のもとでふたたび宗教右派が活気づいている。『熱狂する「神の国」アメリカ』著者、松本佐保氏に、宗教と密接に絡み合うアメリカ政治とその歴史について伺った。(聞き手・構成/芹沢一也) ――本日は「アメリカ政治と宗教」について、とくにキリスト教右派の視点から、いろいろと教えていただければと思います。最初に基本的なことをお聞きしたいのですが、そもそもキリスト教はアメリカで、どのような歴史をたどったのでしょうか? アメリカ大陸への入植の歴史では、カトリックが先に16世紀に伝来しました。スペイン帝国がフロリダに、最初のカトリック教区を設立したんです。一方、16世紀に起こった宗教改革で英国国教会が誕生しましたが、教会を改革しようとするピューリタンが英国から宣教活動を目的に、メイフラワー号で
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