ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は12日、長年の盟友であるセルゲイ・ショイグ国防相を交代させる人事案を上院に提出した。2012年から同職に就いていた68歳のショイグ氏は、ロシア安全保障会議の書記に任命される見通し。
アメリカの政策研究機関「戦争研究所」は10日、ロシア軍はウクライナ北東部への新たな侵攻で、「戦術的な足場を確保し、攻勢作戦を激化する可能性が高い」との分析を公表しました。 ウクライナ北東部・ハルキウ州へのロシア軍の侵攻について、戦争研究所は10日、ロシア軍が複数の集落を制圧した可能性が高いと分析しました。また、ロシア軍は今回確保した戦術的な足場を活用し、攻勢作戦を激化させる可能性が高いとしています。 仮に、ウクライナ第二の都市・ハルキウから20キロの距離まで進軍すれば、市内への日常的な砲撃が可能になり、後の大規模攻撃への下準備となるということです。 一方で、ハルキウの占領作戦が差し迫っているわけではなく、今回の攻撃で東部の他の戦線からウクライナ軍の戦力を引きつけ、手薄になったところから突破口を開くという目的である可能性が高いと分析しています。
ウクライナのゼレンスキー大統領=4月、ウクライナ首都キーウ/Alina Smutko/Reuters/File (CNN) ロシア軍がウクライナ北部へ2回の越境攻撃を仕掛けたことが分かった。ウクライナの情報筋や当局者が明らかにした。これについてウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによる「新たな反転攻勢の波」だとの認識を示している。 ウクライナ軍の情報筋がCNNに語ったところによると、ロシア兵はまず、国境の町ボルチャンスクへ向け約1キロ侵入した。侵入の目的は「10キロの深さまで入り、ロシア領に戦争の影響が及ばないよう国境緩衝地帯を構築することにあった」という。 ウクライナ国防省は公式声明で、装甲車の支援を受けたロシア兵が10日午前5時ごろ国境を越えたと説明。国境地帯ではこの前日、誘導型の航空爆弾や火砲による攻撃が激しさを増していたと明らかにした。 声明はまた、一帯の防御を強化する目的でウ
ウクライナ東部のハルキウ州で国境を越えて侵入したロシア軍部隊の攻勢が続く中、ゼレンスキー大統領は、東部ドネツク州でも激しい戦闘が続いているとしたうえで、ロシア軍による国境を越えた侵入にはウクライナ軍の戦力を分散させるねらいがあると警戒感を示しています。 ウクライナ東部のハルキウ州では北から国境を越えて侵入したロシア軍の部隊が攻勢を強めていて、ロシア国防省は12日、さらに4つの集落を掌握したと発表しました。 ハルキウ州の知事は12日、北部では昼夜を問わずロシア軍の攻撃が続いていて、市民2人が死亡したほか、この2日間で州内のおよそ4000人が避難したと明らかにしました。 こうした中、ゼレンスキー大統領は12日にSNSに動画を投稿し、ハルキウ州に加えて東部ドネツク州でも複数の前線で激しい戦闘が続いているとして困難な状況だとの認識を示しました。 また、今回のハルキウ州への侵入にはウクライナ軍の戦力
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イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの攻撃をめぐり、ガザ当局は11日、発表している死者数とは別に、推定1万人の遺体ががれきの下に埋まっていることを明らかにした。米CNNが伝えた。軍はガザ最南部ラファに加え、北部や中部でも作戦を展開している。ガザの死者数は12日、3万5千人を超えた。 CNNによると、ガザで救護活動などを担う当局の報道官は、イスラエルに対し「国連と人道支援団体が直ちに介入し、がれきの下から行方不明者を救出するために必要な救助機材の搬入を許可することを求めている」と語ったという。国連も2日、1万人以上の遺体が埋まっているとの見立てを発表。「遺体の収容に最大3年かかる」とした。 ガザ保健省は12日、昨年10月に戦闘が始まってから少なくとも計3万5034人が死亡したと発表した。負傷者は7万8755人にのぼるという。 ラファ本格侵攻の阻止へ、米国の提案とは? 避難民を含め150万人が
紹介 いつでも訪れることができる、不思議にひろい場所。ときどき深呼吸をしたくなる原っぱ。かたくなな心に手をさしのべてくれ、暮らしの中で鏡のように光るもの。――詩は自分にとって実用のことばという著者が、みずみずしい感性で五三人の詩篇を選び、エッセイを添える。読者ひとりひとりに手渡される詩の世界への招待状。〈解説〉渡邊十絲子 石垣りん (イシガキリン) (著/文) 石垣りん 一九二〇年東京生まれ。詩人。高等小学校時代から詩作を始め、少女雑誌に投稿する。小学校卒業後、十四歳で日本興業銀行に就職。二十五歳の時に敗戦を迎え、戦後は職場の組合活動にも参加しながら詩作に集中。三八年同人誌「断層」を創刊し福田正夫に師事。五九年第一詩集『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』刊行。六九年第二詩集『表札など』でH氏賞、七一年『石垣りん詩集』で田村俊子賞、七九年『略歴』で地球賞を受賞。二〇〇四年没。
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【ワシントン=坂口幸裕】米ABCテレビなどは10日、イスラエルがイスラム組織ハマスと交戦するパレスチナ自治区ガザで、米国から供与された武器を国際法などに基づき使用しているかを評価している米政府が「法令違反があった」と断定するのは避けたと報じた。米政府は2月、米国から武器支援を受けている国に国際法を順守して使っていることを示す「信頼できる保証」の提出を義務付けた。武器の適切な使用のほか、米国によ
Published 2024/05/11 09:25 (JST) Updated 2024/05/11 12:13 (JST) 【ワシントン共同】米議会専門紙ヒルは10日、トランプ前大統領の三男バロンさん(18)が南部フロリダ州の共和党代議員を辞退したと報じた。トランプ氏の妻メラニアさんの事務所は「先約があるため」と理由を説明した。 フロリダ州共和党が8日、バロンさんを代議員の1人に選出。州の代表として大統領候補を指名する7月の党全国大会でトランプ氏に投票するはずだった。米メディアは政界進出に向けた動きだと報じていた。ヒルによると、トランプ氏は10日放送のラジオ番組で、バロンさんについて「政治が好きだ」と語った。
「ここでは毎日が新しい物語です」 「日本はとても良い国です」 その男性はあまり意味も分からないまま、旧ツイッターのXに日本語でさまざまな投稿を繰り返していた。 インプレッション=閲覧数を多く得るために、注目されている投稿をコピーしたり、無意味な返信をしたりする“インプレゾンビ”と呼ばれるアカウント。 投稿者を直撃すると、その実態が見えてきた。 “インプレゾンビ” 始めたきっかけは 投稿者の1人が住んでいたのは、パキスタンの最大都市、カラチ。 現地を訪ねると、現れたのは30代のパキスタン人の男性だった。ふだんは家族で営む菓子などを販売する店で働いているという。 男性は10年ほど前からX(旧ツイッター)を利用し、趣味のクリケットなどの話題を投稿していた。 しかし去年、Xが一定のインプレッション=閲覧数を獲得すれば収益につながる仕組みを導入したことから、閲覧数を稼ぐことに興味を持ち始めたという。
老いた男が独り、夜の闇の中で想像に耽る。そのこと自体が、何か特別であるわけではない。眠りにつく前のひとときに想像を巡らせることはありふれた行為だろう。だが、その男の想像している物語が、21世紀に入って内戦に突入した「もう一つのアメリカ」であるとすると、平凡に思えた風景はにわかに不穏な色合いを帯び始める。ポール・オースターの新作小説『闇の中の男』(原書は2008年刊行)は、ゆったりと過ぎる夜の時間と、想像のなかでめまぐるしく展開するアメリカ内戦という、緩急が奇妙に入り混じった語りによって開始される。 「アメリカ」という主題に対するオースターはどこか、密着はしないが、決定的に離れることもない、衛星のような位置を取る作家である。ニューヨークを現実から一歩遊離した記号世界のように描く初期の三部作から、アメリカ的な旅の変奏としての『ムーン・パレス』、1980年代から冷戦終結直後のアメリカの政治を色濃
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