紹介 1776年に独立を宣言した13植民地がイギリスとの戦争に勝利し、憲法を創り、合衆国に生まれ変わったアメリカ革命。人民主権、三権分立、二大政党のモデルは、民主政治の基礎となった。なぜ弱小国は革命を遂げ、覇権国家になったのか。植民地時代から独立戦争、建国者たちが死闘を演じた憲法制定、党派の始まり、南北戦争へ。大西洋をこえたスケールから、先住民・黒人奴隷の視点もふまえ、70年の歴史を清新に描きだす。 上村剛 (カミムラツヨシ) (著/文) 上村剛 1988年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。日本学術振興会特別研究員(DC2)、プリンストン大学歴史学部訪問学生研究協力員などを経て、関西学院大学法学部准教授。専門は、18世紀の英米政治思想史。著書『権力分立論の誕生――ブリテン帝国の『法の精神』受容』(岩波書店、2021年、2021年サントリー学芸賞〔思想・歴史