開発と接種に全力を挙げた国とGoToを優先した国の違いでもある(写真:bee/PIXTA) 昨今の経済現象を鮮やかに切り、矛盾を指摘し、人々が信じて疑わない「通説」を粉砕する──。野口悠紀雄氏による連載第43回。 アメリカの消費支出が顕著に回復アメリカ経済は急回復するが、日本経済は低迷を続ける。 この連載の一覧はこちら アメリカでは、小売り売上高の急増に見られるように、経済が急回復している。これは、の接種が進んで新規感染者が激減しているからだ。6月には、普通の生活に戻る。 他方で日本は、第3次緊急事態宣言の延長に追い込まれ、経済の低迷が続く。接種がいつ完了するか、見通しが立たない。 この違いをもたらしたのは国力の差ではあるが、政治力の差でもある。 アメリカ商務省が4月15日に発表したデータによると、今年3月の小売り売上高(速報値。季節変動調整後)は、対前月比で9.8%増という、大幅な伸びに
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