★朝日新聞の医療サイト「アピタル」トップページへ ★このブログの全バックナンバーへ ★ほかのアピタルブログ一覧へ 世界中の最新医学論文から、坪野吉孝氏(山形さくら町病院精神科・早稲田大学大学院客員教授)が、興味深いものをわかりやすくかみ砕いてお届けします。 幸福感、喜び、熱意、満足などで特徴づけられる「ポジティブな感情」と高齢者の寿命との関係を調べた論文が、米国疫学雑誌に3月公表された。 オランダの61歳以上の地域住民の男女4,411人を対象にした。ポジティブな感情については、「私は人生を楽しんでいる」「私は幸福だ」「私は未来に希望を感じている」など4項目の質問に対して、これらの感情を感じる頻度を4段階でたずねた(週に0~1日は0点、1~2日は1点、3~4日は2点、5~7日は3点)。 これらの回答をもとに、対象者それぞれについて12点満点で計算した。平均約7.2年の追跡調査により、1,