東京電力は29日、福島第一原子力発電所事故の被災者対応を円滑に行うために来年1月に発足させる新組織「福島復興本社」をスポーツ施設「Jヴィレッジ」(福島県広野町、楢葉町)に置く方針を決めた。 29日午後に発表する。 復興本社は、原発事故の賠償の相談や支払いの円滑化、除染の専門的な助言、住民の帰還に向けた支援などを一括して行う。復興本社には本店の権限を一部委譲し、石崎芳行副社長が常駐する。福島市や郡山市など5か所にも拠点を整備する。 Jヴィレッジは東電が資金を出して整備し、国内最大級のサッカー練習施設などがあった。現在は原発事故の対応拠点となっている。