NTT東西地域会社の専用線系サービスで,総額7億1900万円の料金誤請求が判明した。誤請求の最長期間は39年2カ月。原因は,NTT東西がユーザーの回線を開通させる際に登録情報を誤るという人為的ミスだった。料金算定と設備管理のシステムが連携していないことも,ミスが判明しにくい一因となっていた。 企業向けサービスで長い歴史を持つ専用線系サービスに,前代未聞の長期間にわたる料金誤請求が発覚した。 その総数は過大請求が東西合計で194社307回線,過小請求が同325社538回線。中には,1971年10月から39年2カ月間も誤請求し続けた例もある。つまり,NTTが専用線に「収容ビル間の距離別料金」を導入した当初から誤りが生じていたということだ。 誤請求の金額は,過大請求が東西合計で約2億3000万円,過小請求が約4億8900万円だった。この数字も実は,2009年12月時点でサービスを利用中のユーザー