先月、静岡県で行われた陸上自衛隊の総合火力演習で、見学席に部品が飛び込み2人がけがをしたトラブルで、陸上自衛隊は戦車が地面に落ちていた部品をはね飛ばした可能性があるとする調査結果を公表しました。 このトラブルで、陸上自衛隊は25日、調査結果を公表しました。それによりますと、当時、戦車の砲身は見学席と反対の方向に向けられていて、砲弾を発射しても部品が見学席の方向に飛ぶことはないとしています。 一方で、この部品はふだん砲弾を発射したあとも、そのまま地面に残されていることから、陸上自衛隊は戦車が地面に落ちていた部品をはね飛ばし、見学席に飛び込んだ可能性があるとしています。 このため陸上自衛隊は今後、演習の際あらかじめ戦車の走行ルートに残された部品の回収を徹底し、再発防止を図ることにしています。