いま、鉄道オタクたちの間で注目を集めるひとりの女性がいる。彼女の名前は木村裕子(24)。自らを“鉄ドル”と名乗り、鉄道関連のイベントやCSの鉄道番組などで活動するフリーのアイドルだ。 そのディープすぎる鉄道愛は、筋金入りのマニアも唸るほど。自宅の壁一面に特急列車のヘッドマークが飾られ、棚には鉄道グッズがずらりと並ぶ。「383系しなの」が好きすぎて、JR東海で車内販売員を2年間務めたこともあるという。 鉄道に乗ることを趣味にするいわゆる“乗り鉄”だが、稼いだお金はほとんど乗車賃につぎ込んでしまう。 「九州や東北へも行きますけど、その土地の郷土料理を食べることもないし、温泉に入ることもないです。というか、基本は駅から降りないんです。寝泊まりはだいたい車内で。温泉にお金を使うんだったら、そのお金を乗車券代に回したいんですよ」(木村) ストロングスタイルな乗り鉄ゆえに、「一時期、お金がなく