――CJグループとは、どういう会社なのですか? 1953年の創立当初は主に砂糖などの食材のみを製造していたのですが、今は食べる、着る、みる、楽しむといった私たちの日常の最も深い部分に関係する事業を世界中で展開しています。 ――具体的にどういう事業をしているのですか? まずは映画事業から説明します。「寄生虫」(『パラサイト』の原題)はアカデミー賞4冠を達成しましたが、ポン・ジュノ監督とは彼がまだ30代前半だった頃に協力関係を築いて、「殺人の追憶」(2003年)以降、制作を支援してきました。 ――昨年のアカデミー賞授賞式で、作品賞の受賞スピーチをした女性はCJ関係者だそうですね。 同社副会長のイ・ミギョン氏です。日本では「この女性は誰だろう」という受け止め方がされたと思いますが、授賞式の会場にいた大物俳優や監督、映画関係者の多くは、彼女がスピーチすることを当たり前だという様子で聞いていました。