ホーム > 映画 > 『バーン・アフター・リーディング』ゆる〜い(笑)癒し系(笑)脱力(笑)ほっこり(笑)犯罪映画。(2009 / アメリカ 監督 イーサン・コーエン ジョエル・コーエン) えっと、くだらない。 『ファーゴ』でスティーヴ・ブシェミを変な顔と言い続け、トドメに人間ミンチという最高のギャグを見せてくれたコーエン兄弟の最新作は、くだるかくだらないかで言えば、至極くだらないものでした。何をどう書いたものやら。『ノーカントリー』の熱冷めやらぬ人には悪いけど、本当にくだらない映画でしょコレって。で、「くだらない」と断じた以上、何がどうくだらないのか説明する義務が自分には生じているわけだけど、あー、どこからどう説明すればいいものか。お笑いを期待して芸人のライブに行ったら、旬を過ぎた芸人が登場しやがってつまらないネタを披露、でも一応ライブだし、笑ってあげないといけないのかなあ……という感
新宿にて。コーエン兄弟新作。今回はコメディ色を強めた、クライムコントとでも呼ぶべき仕上がりになっており、たのしかったです。物語が階層式になっているというか、A階層ではこんなことが起こっていて、それを観察するB階層の人たちがいて、その上にすべてを見渡すCがいて、というかたちで展開していくのがうまかった。 特に、ブラピとジョン・マルコビッチはおもしろかったですね。誰かに頭に来ることをいわれたときに、”With all due respect...” (たいへんもうしわけないのですが…)と前置きしてからころっと態度を変えてキレる、というのは定番パターンなのですが、ジョン・マルコビッチの、”With all due respect but what the fuck are you talking about?” には笑ってしまった。あの顔でいわれるとえらいおかしいのだ。 ブラピは今回はばかの役な
いやすごいものを読みました。 『夕凪の街 桜の国』(2004年双葉社)でヒロシマを描いたこうの史代。彼女が再度戦争にいどんだ作品が、ついに完結しました。 ●こうの史代『この世界の片隅に』上中下巻(2008年~2009年双葉社、各648円、amazon、bk1) 上巻・中巻で描かれるのは、昭和19年に広島から呉に18歳で嫁いできた主人公、すずの日常です。 絵を描くのが大好き、あわて者だけど明るくくじけない彼女の生活が、戦時下でありながらユーモアを忘れずにたんたんと描写されます。 しかしわたしたちは知っています。呉は軍港の街。昭和20年には空襲で壊滅的打撃をうけることを。そしてその八月にはヒロシマに原爆が落とされることを。 下巻で描かれるであろう空襲と原爆のときに向けて、上巻・中巻はゆっくりと時間を進めてゆく。 ですから、今回発売された下巻のカバーイラストを見て、まずはほっとするのです。ショー
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