トヨタ自動車の燃料電池自動車「FCEV(Fuel Cell Electric Vehicle)」、そして水素の活用戦略が変化してきた。インフラを含む周辺環境整備への注力を拡大している。しかも、『水素の「仲間づくり」』を展開している。 モビリティの活用により水素社会実現のため中核になるというトヨタの強い決意だ。 2014年に初代モデルを、2020年に2世代目に進化した「MIRAI」は売れていない。水素充填インフラが充実していないためと考えられる。 インフラ構築に踏み込む 当初トヨタはクルマが魅力的なら、インフラも自然に整備されてくると予想していたと思われる。しかし、「MIRAI」は売れず、当然インフラの構築も進まない。 そこで、トヨタが方針転換をしたように感じられる。資源のない日本が水素社会に舵を切っていくために、「MIRAI」に限らずモビリティを活用し、水素社会実現へ導くとの考え方だ。そし