岡田副総理・行政改革相が就任早々、野田首相と歩調を合わせて国会議員の歳費、議員定数、政党交付金の「三つの削減」に強い意欲を示している。 政府首脳がそろって政治改革に取り組む姿勢を見せているのは、消費増税を柱とする社会保障・税一体改革実現に向けた地ならしに加え、公明党を与野党協議に引き込む狙いがあるとみられる。 岡田氏は15日のNHK番組で、議員歳費について「公務員が(給与削減法案で)8%削減という時に国会議員は定数削減だけでなく、歳費削減もしっかり行うべきだ」と強調した。16日に東京都内で開かれた講演会でも、同席した自民党の石破茂前政調会長に「(一体改革の与野党)協議すらしないのはいかがなものか」と呼びかけた。この日は首相も民主党大会で歳費削減などの実現を目指す考えを表明した。 岡田氏が「削減3点セット」を野党に投げかけたのは、一体改革の前提として政治家に身を切る改革を求める世論が強いため