香港の活動家が乗船している抗議船「啓豊二號」が15日、日本の領海内に侵入し、沖縄県・尖閣諸島の魚釣島に活動家らが上陸した。外国人による不法上陸は平成16年3月以来。海上保安庁によると、同日午後5時29分、活動家ら7人が上陸。先行して同島に上陸していた沖縄県警は、入管難民法違反容疑で活動家ら5人を逮捕した。 抗議船は尖閣諸島の西側から接続水域に入り、時速約15キロで東に向けて航行を続けた。海保の巡視船は領海から出るよう無線などで警告しながら並走したが、抗議船は警告を無視。活動家らは魚釣島近くで抗議船を停泊させ、上陸した。7人のうち2人は抗議船に戻ったという。 香港の衛星テレビによると、活動家らは中国国旗を立てた。 活動家が所属する団体のホームページによると、抗議船は12日に香港を出港。14人が乗船していた。 日本政府は15日午後、抗議船接近に備え、首相官邸の危機管理センターに設置していた情報