2013年12月06日09:00 防空識別圏問題、なぜ米国は中国に「甘い」のか?【ビジネス塾】 カテゴリ経済総合 11月23日、中国が日本の尖閣諸島を含む空域に設定した「防空識別圏」。前回の記事以降も、動きは急激だ。 前回の記事で、編集部が「可能性が高いとは思っていない」としつつ指摘したのが、防空識別圏問題は「米中が示し合わせた」という説。以降、明らかになった事実を踏まえると、この可能性は高くなっているように思える。 引き続き、この問題を追ってみよう。 ■安倍首相も驚く、米国の裏切り 中国の防空識別圏設定の2日後、米軍は核兵器を搭載できる戦略爆撃機B-52を、中国への事前通告なしに飛行させた。 まず、この爆撃機は16日、つまり、中国による防空識別圏設定前にグアムを出発していた。仮に、中国が米国に事前に伝えておらず、米軍が「B-52が近隣にいるから飛ばしてみよう」と考えたとすれば、「偶然」と