中国の不動産バブル 中国の住宅バブルがはじけ、中国国内の経済・金融活動が混乱するとの懸念が関心を集めている。 中国当局は経済成長の債務依存を弱め、投資以外にもバランスのとれた経済構造を達成するという意欲的な政策課題を推進している。が、過去数ヵ月に及ぶ住宅市場の低迷から、最近の政策対応が十分ではない、または遅きに失したのではないかという疑問が生じている。 なかでも、2007/08年の米国、1990年代の日本のように、中国住宅セクターのバブル崩壊が世界経済成長に最も大きく寄与している中国の経済活動や金融の安定性を脅かすのではないかという点が最大の関心事となっている。 中国住宅市場は1990年の日本と2006年の米国で生じた住宅の「バブル市場」といくつか共通点が指摘されている。住宅価格の急騰、債務の対GDP比率の上昇、住宅在庫の増加などだ。そのため、住宅価格と住宅建設の急激な調整を懸念するのはも