Hot Chips第3弾は、IBMのTelum IIである。これはIBMのzシリーズの系列のプロセッサーとなる。IBMのzシリーズは以前連載502回で取り上げたが、高可用性/高信頼性を最大の特徴とするメインフレーム向けプロセッサーのシリーズである。連載502回ではz14までのラインナップを紹介したが、2019年にz15プロセッサーが発表された。
Ed Bott (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル 2024-08-07 07:30 筆者が覚えている限り、MicrosoftとIntelは昔から切っても切れない間柄のパートナーだった。PCマザーボードの心臓部であるx86チップをIntelが製造し、それらのPCで動作する「Windows」OSをMicrosoftが開発した。実際に、この2つのブランドは相性が完璧だったため、業界アナリストは両社の社名を1つにまとめたWintelという造語を生み出したほどだ。 この30年で、CPU業界の頂点に君臨するIntelに競合各社が戦いを挑んできたが、その挑戦は短期間で終了した。ほとんどの企業が獲得した市場シェアは、測定できないくらいに小さい。VIA Technologies製プロセッサーを搭載していたPCの製品名を挙げられる人はいるだろうか。最も成功した挑
スマートフォンやモバイル通信とお金にまつわる話題を解説していく「スマホとおカネの気になるハナシ」。今回の話題は近ごろ採用するスマホをよく見かける台湾のメーカー「メディアテック」のチップセットを取り上げる。なぜ注目されるのか、その理由と、グレードの見分け方を解説しよう。 CPUやGPU、NPUなどを1個のチップにまとめたのがチップセット。写真はメディアテック製ハイエンドチップセット「Dimensity 9300」 チップセットはスマホの性能を大きく左右する重要な部品 円安や政府による端末価格の値引き規制の影響が直撃したことで、2024年に日本市場で発売、あるいは発売予定のスマートフォンは、性能も価格も高いハイエンドモデルの数が大幅に減少している。そのいっぽうで急増しているのが、5~10万円台のミドルクラスのスマートフォンだ。 そのこと自体は以前の連載でも触れているが(「高価でもおトク感で生き
2024年5月7日にAppleが開催したイベントでの最大の驚きのひとつが、次世代AppleシリコンであるM4の発表でした。発表から1年足らずでM3シリーズの次の世代のAppleシリコンが登場することになった理由を、Apple関連のニュースを取り扱う9to5Macがまとめています。 M4 already? Here’s why Apple is abandoning the M3 chip so fast - 9to5Mac https://9to5mac.com/2024/05/10/m4-already-apple-abandoning-m3/ Appleは2020年11月に最初のAppleシリコンであるM1を発表。その約1年後となる2021年10月にM1シリーズの上位モデルとなるM1 ProとM1 Max、さらに2022年3月になって最上位モデルとなるM1 Ultraを発表しました。2
コードなしでWeb3コンテンツなどを開発することができるプラットフォーム・thirdwebの創設者であるadammaj氏が、「経験なしで2週間でゼロからGPUを構築した」と報告しています。 I've spent the past ~2 weeks building a GPU from scratch with no prior experience. It was way harder than I expected. Progress tracker in thread (coolest stuff at the end)👇 pic.twitter.com/VDJHnaIheb— adammaj (@MajmudarAdam) April 25, 2024 ◆ステップ1:GPUアーキテクチャの基礎を学ぶ adammaj氏はまず、最新のGPUがアーキテクチャレベルでどのように機能してい
「マイコンでAI」は画像認識へ、Armが処理性能4TOPSの「Ethos-U85」を発表【訂正あり】:人工知能ニュース Armは、マイコンなどを用いた組み込み機器でエッジAIを可能にする第3世代NPU「Ethos-U85」を発表。第2世代の「Ethos-U65」と比べて4倍となる最大4TOPSのAI処理性能を実現し、リアルタイムでの画像認識も行えるとする。 Armは2024年4月9日、マイコンなどを用いた組み込み機器でエッジAI(人工知能)を可能にするNPU(Neural Processing Unit)の第3世代プロダクトIP「Ethos-U85」を発表した。第2世代の「Ethos-U65」と比べて4倍となる最大4TOPSのAI処理性能を実現し、リアルタイムでの画像認識も行えるとする。併せて、IoT(モノのインターネット)向け検証済み統合型サブシステムの新ラインアップとして、Ethos-
投機的実行機能やアウトオブオーダー実行機能を持つ CPU に対してサイドチャネル攻撃を行う手法が複数の研究者によって報告されています。 投機的実行機能やアウトオブオーダー実行機能を持つ CPU に対してサイドチャネル攻撃を行う手法 (Spectre および Meltdown) が報告されています。 詳細については、Google Project Zero のブログ記事("Reading privileged memory with a side-channel")や Graz University of Technology (TU Graz) の研究者による情報("Meltdown and Spectre")を参照してください。 ユーザ権限で実行中のプロセスから、機密情報を取得される可能性があります。 Spectre 攻撃に関しては、細工された Javascript コードによって、Jav
PC向けCPUの主流な命令セットアーキテクチャであるx86は、Intel 8086プロセッサに起源を持ち、46年の長きにわたって使われてきました。そんなx86は近い未来に滅んでしまうだろうと、技術系ブログのHackadayが主張しています。 Why X86 Needs To Die | Hackaday https://hackaday.com/2024/03/21/why-x86-needs-to-die/ x86を採用する現代のCPUは、複雑な命令セットコンピューターであるCISC、1クロックサイクルあたり複数の命令を実行可能な「スーパースカラー」、命令を高速化するため順序を変更して実行する「アウト・オブ・オーダー実行」、分岐先の命令を条件が満たされるか不明な状態で実行する「投機的実行」を特徴とする、フォン・ノイマン型アーキテクチャの一部分です。x86はもともとは16bitプロセッサで
MicrosoftはAIアシスタント「Copilot」をWindows向けに提供していますが、記事作成時点ではCopilotによる処理はクラウド上で実行されています。新たに、Intelの幹部が「将来的にAI PCには40TOPS以上の処理性能を備えたNPUが搭載され、Copilotがローカルで実行可能になる」と発言しています。 Intel confirms Microsoft's Copilot AI will soon run locally on PCs, next-gen AI PCs require 40 TOPS of NPU performance | Tom's Hardware https://www.tomshardware.com/pc-components/cpus/intel-confirms-microsoft-copilot-will-soon-run-loca
AI向けコンピューターシステムを構築するスタートアップのCerebrasが、4兆個のトランジスタを搭載した世界最速のAIチップ「WSE-3(Third Generation 5nm Wafer Scale Engine:第3世代5nmウェハスケールエンジン)」を発表しました。この他、AI運用におけるボトルネックとなるコストパフォーマンスを改善するために、QualcommのAI 100 Ultraを利用することや、G42と共同で新しいAIスーパーコンピューターの「Condor Galaxy 3(CG-3)」を構築することなども発表されています。 Cerebras Systems Unveils World’s Fastest AI Chip with Whopping 4 Trillion Transistors - Cerebras https://www.cerebras.net/pre
日本との協業を加速するTenstorrent LSTCにチップレットIPをライセンス供与:Rapidusとも提携を発表(1/2 ページ) Tenstorrentが、AI(人工知能)アクセラレーターの開発において日本との協業を加速している。2024年2月には、同社のRISC-V CPU「Ascalon」のカスタムバージョンを含む3つのチップレット設計を、日本の技術研究組合 最先端半導体技術センター(LSTC)にライセンス供与すると発表した。 Tenstorrentは2024年2月27日(米国時間)、同社のRISC-V CPU「Ascalon」のカスタムバージョンを含む3つのチップレット設計を、日本の技術研究組合 最先端半導体技術センター(LSTC)にライセンス供与すると発表した。TenstorrentのチーフアーキテクトであるWei-Han Lien氏が米EE Timesに語ったところによる
英国のEU離脱や、ソフトバンクによるArmの買収などを経験したEUは、「EU独自のプロセッサがなくなる」という危機感を高めている。そのEUが救いを求めているのが「RISC-V」だ。 欧州連合(EU)は、RISC-Vアーキテクチャを使用して半導体チップの独立性を実現するためのイニシアチブに巨額の投資を行っている。こうした取り組みは、RISC-V技術開発のパイオニアであるバルセロナスーパーコンピューティングセンター(BSC:Barcelona Supercomputing Center)が主導している。 EU首脳は最近、RISC-Vベースのチップ開発を推進するためのイニシアチブをいくつか開設した。これは、加盟国が半導体の開発/製造を外国企業に依存していることを懸念する声に対応するためのものだ。近年では世界的な半導体不足によって、サプライチェーンに混乱が生じ、半導体主権の重要性が浮き彫りになって
マイクロチップ・テクノロジーは2023年11月、ファームウェアへの不正な読み出しや消去、変更を防ぐ機能を搭載したマイクロコントローラーファミリー「PIC18-Q24」を発表した。 同ファミリーは、悪意を持って組み込みシステムに搭載されたデバイスを再プログラムしようとする脅威に対抗するため、拡張コード保護機能としてPDID(プログラムおよびデバッグインタフェース無効化)機能を採用している。同機能を用いることで、プログラムとデバッグインタフェースへのアクセスを遮断し、ファームウェアへの不正な読み出しや消去、変更を防ぐことができる。 MVIOを搭載 MVIO(マルチ電圧I/O)を備えていて、動作電圧が異なるデジタル入出力に外部のレベルシフター無しで接続できる。より大きなプロセッサの監視やテレメトリーを担うシステム管理用途に適する。 開発においては、同社の「MPLAB Code Configura
GPUカーネル実装 報告者は、AMD、Apple、Qualcommが提供するGPUシステムにおいて本脆弱性を確認しています。 画像処理や機械学習などにおいては単純な数値演算を大量に行う必要があり、専用のGPUを搭載したシステムではこのような処理をCPUの代わりに高速に実行することが可能です。 GPUを使った処理は、以下のような流れで実行されます: CPU側のメモリからGPUが使用するメモリにデータをコピーする GPU上で並列実行されるユーザープログラム(「GPUカーネル」と呼ぶ)がデータを処理する 最後に処理結果のデータをCPU側のメモリにコピーする GPUカーネルの実行後に、GPUが使用したメモリ領域が初期化されない場合、残されている処理結果のデータを、次に実行されるGPUカーネルが読み取ることが可能になります(CVE-2023-4969)。
セキュリティ会社のTrail of Bitsが、Apple・Qualcomm・AMDのGPU上のプロセスによって作成されたGPUメモリからデータを復元することを可能にする脆弱(ぜいじゃく)性「LeftoverLocals(CVE-2023-4969)」についての調査結果を公表しました。 LeftoverLocals https://leftoverlocals.com/ New Flaw in Apple, AMD, and Qualcomm GPUs Could Expose AI Data - Cyber Kendra https://www.cyberkendra.com/2024/01/LeftoverLocals-flaws-leak-ai-data-via-gpu.html A Flaw in Millions of Apple, AMD, and Qualcomm GPUs
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