31年ぶりに再開した商業捕鯨でとれたミンククジラの鯨肉が4日、北海道釧路市で初めて店頭に並んだ。「釧路の台所」と呼ばれる釧路和商市場では、観光客らが鯨肉をのせたどんぶりを味わった。 【写真】釧路和商市場の店頭に並んだ商業捕鯨の鯨肉=2019年7月4日午前10時、北海道釧路市 この日は、1日に釧路港に水揚げされたミンククジラ2頭の肉計560キロが、釧路市内の2卸売市場で取引された。調査捕鯨とは異なり、船上で血抜きなどの作業ができるため、鮮度が上がっているという。 東京から来た観光客の男性(34)は、客が店頭で具材を決められる市場の名物「勝手丼」で鯨肉を選んだ。「おいしい! 馬肉に似て、あっさりしている」と声を上げた。 鮮魚店主の売り場責任者は「事前の注文もあり、赤肉をメインに13キロ仕入れた。価格は(調査捕鯨の鯨肉と同じ)昨年並みだが、これより上がると客が離れてしまうかな」と話した。 釧路沖