過激思想に染まる米国の元軍人 国防総省、SNS利用ルールなど対策急ぐ トランプ支持者による連邦議会襲撃事件から1年 【ニューヨーク=杉藤貴浩】トランプ前米大統領の支持者らが米連邦議会を襲撃した事件から6日で1年。襲撃には過激主義や陰謀論に影響された軍関係者らが多数参加していたため、国防総省は先月、兵士らが過激思想に染まらないための指針を策定した。米国の根幹を揺るがした事件から民主主義をいかに再生させるのか、関係者の模索が続いている。 米連邦議会襲撃事件 2021年1月6日、バイデン次期米大統領(当時)の当選を公式に認定する選挙人投票集計が行われていた首都ワシントンの連邦議会議事堂に、選挙結果を認めないトランプ大統領(同)の支持者らが乱入し、一時占拠。事件に関連して警官1人を含む計5人が死亡した。議会下院はトランプ氏が事件前の集会で支持者を扇動したとして弾劾訴追したが、弾劾裁判では無罪評決が