中国の唐代、王朝成立から100年以上経た後も、荊州から官吏登用試験である科挙の合格者が出ず、世の人はこの状況を「天荒」と称した。天荒とは本来「未開の地」もしくは「凶作などで雑草の生い茂る様」のことをいった。 やがて劉蛻(りゅうぜい)というが荊州から初めて科挙に合格すると、人々は「天荒を破った」と称したという、中国・宋代の説話集『北夢瑣言(ほくむさげん)』にある故事に由来する。
一橋文哉『餃子の王将社長射殺事件』を読了。 その第6章に中国の驚くべき犯罪組織「コクドー」についての記述がありました。 ・中国に4000万人近くいる「黒孩子」(戸籍のない子どもたち)を救済し、戸籍や仕事を与えてやろうとする地下組織。 ・構成員は中国国内に約3000万人、海外を含めると4000万人弱。 ・「黒孩子」を留学生や研修生として日本に送り込んだり、日本人と偽装結婚させて戸籍を獲得。 ・一度死んだ動物の胎児が人間として生まれ変わる「超生」(国家の割当を超えた命)との観点から何をやっても平気だという考えに。 ・中国市場を支配する日本企業を打倒するべく反日活動に従事。 という内容。 みなさん、「コクドー」については初めて知ったと思いますが、これほどの巨大組織が反日活動をリードしていることに驚かれるのではないでしょうか。そしてもっと驚くべき事実があります。本書で解き明かしている、この「コクド
「シャルリー・エブド」誌の翻訳の問題がホットなようです。 銃撃の政治紙「すべては許される」と預言者風刺 「許す」と「赦す」 ―― 「シャルリー・エブド」誌が示す文化翻訳の問題 「許す」と「赦す」は同じ意味ですよ 私から見ると、みんな三者三様に間違っています。 (最初に書いておきますが、ここでは主に日本語表記について述べ、シャルリー・エブド誌の表紙という本題にはあまり触れません) 関口涼子氏の間違い まず、関口涼子氏の間違いから。 Tout est pardonnéを、「すべては許される」とすることで、この読みの多様性が全て消えてしまう。 もうすでにあちこちで指摘されていますが、「許す」は「赦す」を含んでいます。 現代日本語で「許す」と「赦す」が排他的に使い分けられているなんていうことはありません。 で、こういうときには必ず、常用漢字(当用漢字)云々という人が出てきますが、それも誤解です。
中国製IT製品のキナ臭いウワサが後を絶たない。 昨年12月、中国の検索エンジン業界でシェア率58.3%を誇る大手、バイドゥの 日本語入力ソフト『バイドゥIME』が、利用者のPCのID情報や文字入力内容を 無断で収集していたことが判明。日本国内の30近い官公庁や自治体が同ソフトを 使っていたためパニックとなった。 また、昨年7月には中国のPCメーカー、レノボ製品の使用について、英国ほか 5ヵ国の情報機関が禁止していることが判明した。情報局保安部(MI5)の調査で、 彼らが入手した同社製のPC内部に、外から遠隔操作でデータに接触できるプログラム (「バックドア」)が見つかったというのだ。しかも製造上の不具合ではなく、 意図的に組み込まれた可能性が高いという。 イー・アクセスほか日本の携帯大手3社などに無線LANルーターやスマホ端末 ・基地局設備などを提供しているファーウェイのCEO(最高経営責
序・「山月記」の歴史の旅へ本書の目指すところ/本書の構成および意義 第一章 小説「山月記」の掲載 1 「古譚」の中の「山月記」 2 切り離された「山月記」 第二章 教材「山月記」の誕生 1 検定教科書制度の成立と「山月記」の掲載教材価値の今昔/「山月記」の掲載/ 国定教科書と検定教科書との連続性/検定制度の内実 2 『中島敦全集』との関わり漢文の人、中島/毎日出版文化賞/昭和二〇年代の出版界と毎日出版文化賞 3 読書指導と「良書」としての「山月記」学習指導要領の概観/資料としての教科書/「付表 資料としての図書一覧表」/ 「山月記」教材化と民主主義の模索 第三章 「山月記」の授業――増淵恒吉の「山月記報告」を読む―― 1 テキストの仕掛けから問題の発端/テキストが持つ仕掛け 2 「李徴」の「欠けるところ」をめぐって――増淵恒吉の業績とその授業――先導者・増淵恒吉/増淵恒吉の「
『漢字が日本語をほろぼす』(田中克彦著、角川SSC新書)とかいう本を読んだにょ。ま、漢字廃止論者というのは昔から一定数いて、日本語はダメだから英語やフランス語を使おうという西洋かぶれ派から、ローマ字やかな文字だけで日本語を書こうという立場までいろいろいるにょ。でも、ほとんどは文学者なり作家なりが個人の好き嫌いで言ってるようなのが多くて、あんまり耳を傾けるような主張は聞かれないにょ。ところがこの著者は言語学の専門家(専門はモンゴル語らしいけど)なので、ちゃんとした言語学の立場から、中国周辺の他の諸民族の言語との比較言語学なども含めて、納得できるような学問的内容から漢字の弊害が述べられてるのかと思って期待して読み始めたものだにょ。 ま、でも、期待は虚しかったにょ。最初に提示されてる問題は確かに納得が出来るものなのだけど、ページを進むにつれて述べられるのは著者の好き嫌いというか価値観からの主観的
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く