先週、久方振りにリンカーン大統領の眠るイリノイ州都のスプリングフィールドを訪れた。リンカーン博物館を訪ねて、あの有名なダグラス・リンカーン論争や幾つかのリンカーン大統領の演説文に触れて、当時の政敵から狂人扱いを受けたとは言え、リンカーン大統領の主張の格調の高さには感銘を覚えた。 然し、来年の大統領選挙を巡って行われている共和党の予備選運動を見ると、本当に狂気と言うべき人物が米国の大統領になる可能性がありそうで、背筋が冷たくなる想いである。 今の共和党には良識ある「穏健派」と保守派の論争は存在せず、右翼である事を証明する為の狂気な論争しか残って居ない。この傾向を助長しているのがキリスト教原理主義教会と茶会運動などだが、そのスポンサーには、今年の金持ちリストで兄弟並んで全米4位にランクされたコッチ兄弟やラスベガスの賭博場経営で巨万の富を築いて7位にランクされたエイデルソン氏を始めとする、超保守