12月14日,「情報技術を文化へ」と題したシンポジウムが東京で開催された. この中で最初のご講演,長尾真先生(現 国立国会図書館長,元 京大総長)による「文化とはなんだろうか」を紹介したい. それにしても、なんという講演題目であろう。あまりに奥深過ぎて,私などには到底,話すことができないような講演題目である。 長尾先生の講演は何回か伺ったことがあるが,今回はご本人の弁によると「原島先生の講演会の前座と思い,軽い気持ちで聞いてくれ」とのことで,確かに肩の力を抜いた話ではあったが,情報工学者であり,かつ,国立国会図書館長という職を務める方にふさわしい,示唆に富んだ講演であった. 話を伺う前は全く予想だにしなかったことであるが,長尾先生の今回の講演の切り口は「書」であった.私は「書」について全く知識を有さないものであるが,今回の講演で「書」の,少なくとも鑑賞の,手ほどきをして頂いた思いである.今
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