まず前置きをさせてほしい。僕は経営管理の本とかビジネスセオリーの本、成功への道といったような「効率よく○○するための○○法」といった謳い文句の本が嫌いだ。 だけど、Jim Collins氏の書いた『Good to Great』(邦訳は『ビジョナリーカンパニー 2 飛躍の法則』、日経BP社刊)だけは、あまりにみんなが読むように勧めるものだから、断わりきれなかった。僕が本当に信頼をしている2人(GillianとAvinash Kaushik氏)が、自分も経営管理の何とかというような本は大っ嫌いだけど、この本は良かったよと話していたのが決め手となった。 この本を読み終えて、僕は毎日のようにこの本のことを考えている。 僕が感心したのは、アドバイスではなく調査の部分だ。Collins氏と彼のチームは1400社を超える企業の調査から始めて、米国の株式市場における長年の運用成績に基づき、「Greatな」